出版
「雑誌」ってなんだ? 雑誌にまつわるネタをいくつか見つけて「そういや以前雑誌について書きかけてなかったっけ?」と思い確認してみたら、4年前(2013年)じゃないですか。しかも当時も「3年前(2010年)に書きかけて」とか書いてて、本当に酷い(笑)。 …
ネットで書籍を探す方法の1つはやっぱ専門書店化じゃないですかね? なんか「電子書籍を探すのは大変だ」的なネタを続けて出てるようなのですが、http://internet.watch.impress.co.jp/docs/event/20130708_606696.htmlhttp://www.denmei.org/201307/allabo…
「雑誌」について考える、その前に。 雑誌は書籍以上に範囲が大きいので、まずは自分が購読している範囲の確認。 現時点で定期購読しているのは「漫画雑誌」のみ。過去に購読していたのは「ホビー系パソコン誌」「オタク系雑誌」「TV番組誌」くらいだった…
適当な補足 http://lkhjkljkljdkljl.hatenablog.com/entry/2013/01/06/003758――を読んでて「まあそうだよねー、昔から言われてるしねー」とか思ったけど、別記事のブコメ読んでちょっと補足があったほうがいいような気がしたので適当に書きます。 こちらの記…
そういや、あとで買うモノを便利に管理できたり、シリーズものをまとめて買いやすい電子書籍販売サイトはどこだろう? 電子書籍販売サイトの機能としては「あとで買う」リスト管理の充実と*1、シリーズもののまとめ買いのしやすさ*2がポイントの1つの気がし…
電子書籍に望むものはコレだよね。 Jコミのメルマガを読んでたら (略) もし、この機械に MicroSDカードが挿せるようになって、中の画像データも 表示できるようになったら、それこそ携帯の電波もwifiも何も通ってない無人 島に持って行くとき、超便利です…
無料のウェブ漫画を単行本の収益で回収できるの? いちおう漫画雑誌がウェブに移行しない理由の補足になります。(またウェブ漫画に限らず、描き下ろしなり雑誌連載にも関係するネタでもあります) 前提条件 160ページ 32ページ連載×5ヶ月販売時には色々ペ…
電子書籍の正しい値段設定 「電子書籍の値段を自由につけれないなんて!」という話をたまに見かけますが*1、実際には「プリペイドで毎月定額を支払うと割引される」とか、「有料会員登録をすると安く買える」とか、「セット購入をすると安くなる」など、既に…
版下権を出版社が必要だと思う理由 版下権*1を出版社が必要だと思うようになった理由などを考えてみたいと思います。 出版では基本的に他社から再刊行するときは、新しく「版」を作り直します。なぜなら「版」を利用できるのはあくまでそれを作った版元だけ…
電子書籍を年間1,000点刊行する方法を考えよう impress QuickBooksは年間1,000タイトルを発行するという野心的な試みらしいです。どれくらい野心的かというと、毎月83タイトル程度刊行するくらい野心的です。たぶん既存の編集部でこのペースで刊行していると…
電子書籍の自動組版をまともに研究してるとこってあるのかな? 個人的には現状の自動組版ってあんまり信用してないというか、商業印刷媒体より数段劣ると思ってます。だって自動組版でちゃんと出力されるんであれば、例えば文字モノの同人誌(あるいは自費出…
日本のメーカーが電子書籍に参入したがるのは何故だろう? 電子書籍なんて全く儲からないものに日本の大メーカーが参入したがるのが不思議でしょうがありません。(外国だとメーカーがわざわざ参入してたりしないでしょ?) まあ、シャープは10年以上ずっと…
漫画雑誌がウェブに移行しない理由 紙媒体の雑誌よりウェブで公開するほうが赤字になるからなのですが、何故か納得しない人がいるみたいなので簡単に計算してみたいと思います。 紙媒体とウェブで違うのは印刷代等とサーバ等の維持費で、原稿料や編集費はど…
雑誌の話 出版状況クロニクルで「日本だけが特殊」とたびたび指摘されているけれど、「日本が特殊」な点があるとすればそれは「出版社≒雑誌社」という点ではないだろうか*1。 日本のみが衰退して見えるのは雑誌と一緒だからであって、外国でも雑誌売上は減っ…
電子書籍の売り方を考えてみたよ 2011秋(文芸・漫画編) 以前書いたように「調べる」「学ぶ」「楽しむ」というジャンルによって売り方が違ってくると思ってるので、今回は「楽しむ」ものとして「文芸・漫画」に関する話題です。 概要 全集を端末にバンドル…
電子書籍はB級野菜か? B級野菜ってなんで普通に売らないんだろ? 売れないからでしょ 自分なら買うのに。料理したら一緒だし じゃあ、普通の野菜とB級野菜が同じ値段で売られてたらどっちを買う? ――という感じの話があって、「これは電子書籍も同じだな…
読者とユーザーの違いからいろいろ考えた 「岩本・植村・沢辺の電子書籍放談」を読んで引っかかったのが「読者とユーザーの違い」というところ: 植村 話が変わるけど、僕が最近思ったのは読者とユーザーは別だということ。読者というのは、著者と流通と小売…
電子書籍に関する最近の雑感 先日「岩本・植村・沢辺の電子書籍放談」という記事を読んだのですが、大変面白くて色々思う事があったので、それらについてメモしておきます。抜けてる点があったらあとで書き足すかもしれません。 (元記事に書かれていること…
「いつでもどこでも買える」のは正しいのか? ネットでは「いつでもどこでも買えるべきである」的な主張を見かけることが多いけれど、それは本当に正しいんだろうか。 「いつでもどこでも買える」ってことはすなわち「希少性がない」ってことだ。「希少性=…
電子書籍関連の雑感(2011年2月期) 結局過去の繰り返しになってしまい*1特に気になるニュースもなくなったよね――とか思っていたのですが、ITmediaのBiz誠で「記事のPDF化」というサービスが始まってました。 これですよこれ。「電子書籍はウェブと親和性が…
たまにはタイムリーに「Jコミ」について語ってみよう。 たまには新しい発表があったタイミングで。 先日は「30円/クリックで6000クリックくらいかな?」とか書きましたが、d:id:GiGirさんが書かれている通り、 この数字についてちょっと分析を。放課後ウエ…
モノやサービスにお金は払うけど、データにはお金を払わない ――というネタをまとめようと思ってたけど、まとまらなかったので適当に。 仮説 データにはお金を払わない。でも、モノやサービスにだったらお金を払う。日本では「モノ>サービス」。米国では(お…
そろそろJコミについて語っておくか 明日からβ2が始まるので、その前に。 とはいえ、現状のJコミにはあまり興味がなくて――というのも、現状は赤松さんが集めた作品で展開しているからで、それは想像の範囲内ですから――β2の後でどんな作家さんが集まって…
「Jコミ」の成功条件 以前どこかでd:id:mohnoさんが「成功条件を決めずに成功・失敗を語るのは不毛だよね」的な話をされていて(違ったらすみません)、まったくもってそうですよねーと思ったので、「成功条件」を考えてみました。 僕が「Jコミ成功したな…
漫画の自主規制の歴史を振り返ってみよう。 憶えている範囲でザックリと。(『マンガ論争勃発』ほか、専門書籍を読んだほうが正しい事が分かると思いますが、いちおう)追記:『マンガはなぜ規制されるのか』(長岡義幸/平凡社新書)が大変お薦めです。 199…
「Jコミ」について(勝手に)語ってみよう。 1年ちょっと前に「赤松健がネット配信するなら期待するよ!」的な事を書いていたら本当に「Jコミ」という形でネット配信を始められるようなので、僕が注目した点を簡単に。 「Jコミ」のポイントは「過去に商…
日本の漫画市場(雑誌含む)は今年にも10%を超えそうですが、「本格離陸」とか言われないですよね。 昨年(2009年)の漫画(書籍・雑誌)の売上は約4,187億円、携帯コミックが約428億円とのことですので、携帯以外の売上によってはもしかすると2009年中に10…
電子ブック関連の雑感(2010年9月期) 今月は『ルポ 電子書籍大国アメリカ』をベースに米国のペーパーバック事情から日本の電子書籍を類推してみたり、あるいは米国の書籍の値段やエージェントについてちょこっと書いてみました。 同書を鵜呑みにしてもいい…
米国の書籍の値段やエージェントについて 引き続き『ルポ 電子書籍大国アメリカ』から気になった点へのコメントです。(以前に書いたのは「米国のペーパーバック事情から日本の電子書籍を類推する」) 今回は値段の件やエージェントについて。 アメリカおよ…
米国のペーパーバック事情から日本の電子書籍を類推する 『ルポ 電子書籍大国アメリカ』を読んだのですが、日本の出版事情についてはほとんど知識がないにも関わらず決め付けで語っていたりするので*1、同書のアメリカの記述についてもどれくらい正しいのか…