雑誌の話
雑誌の話
出版状況クロニクルで「日本だけが特殊」とたびたび指摘されているけれど、「日本が特殊」な点があるとすればそれは「出版社≒雑誌社」という点ではないだろうか*1。
日本のみが衰退して見えるのは雑誌と一緒だからであって、外国でも雑誌売上は減ってるのではないか?――と思って雑誌についての統計資料を探してみると、基本的に「新聞・雑誌」であってやはり「雑誌・書籍」ではないようだった*2。
ともかく日本の出版の半分は雑誌だったし、流通も雑誌のために存在しているのである*3。
その意味では本当はもっと雑誌の今後(ありかた)について語られるべきだと思うのだけれど、意外に雑誌について語っている人は少ないようである*4。そんなことを考えていたときにちょうど『再起動せよと雑誌はいう』という本が出たのでこれから読もうと思ってる*5。
――とはいえ僕も以前からずっと雑誌について書こうと思いつつも未だにまとまっていないので、もしかすると雑誌をテーマにするのは非常に難しいのかもしれない。
以前からざっくりと考えたこと
- 雑誌と専門性
- 雑誌の良さというのは、その専門性と専門外の部分とのバランスではないか
- 専門性=元々興味があること。専門外のことは普通は見ないけれど、同じ雑誌に載っていればついでに読んでしまう
- 雑誌とウェブ
- 雑誌は新聞・テレビ以上にウェブに市場を食われているように見える
- 雑誌の強みが専門性=深く掘り下げることで、弱みが速報性だとすると、雑誌とウェブは補完しそうに見えるのに、実際にはそうなっていない
- 読者が求めているのは速報性だけなのか?
- 雑誌とコミュニティ
- SNSなどが食っている?(本当に?)
- 雑誌と権威
- 雑誌と疑似同期(あるいは季節性) -- 2011-12-12追加
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