日本の漫画市場(雑誌含む)は今年にも10%を超えそうですが、「本格離陸」とか言われないですよね。

日本の漫画市場(雑誌含む)は今年にも10%を超えそうですが、「本格離陸」とか言われないですよね。

 昨年(2009年)の漫画(書籍・雑誌)の売上は約4,187億円携帯コミックが約428億円とのことですので、携帯以外の売上によってはもしかすると2009年中に10%を超えていたかもしれませんし、少なくとも今年は10%を超えそうです――いまさら誰も騒ぎそうにないですが。

(単行本のみだと約2,274億円とのことなので、電子版を単行本扱いすると2009年で約15%を占める事になります。凄いですね)

 ――なんてことをこの記事を読んだ時にちょっと思ったりしました。

(あと、2010年は2009年に対して15%減になりそうで、日本より市場の縮小が速そうなところも気になった)

 そうそう、表の金額などを色々勘違いしてて――2010年は8月までだとか、金額は卸値ベースなので売上なら2倍すべきだとか*1――改めて金額を確認すると、

  • 2010年の電子書籍の売上は8億ドル(640億~800億円)を超える予想
  • それが全書籍販売の10%を占めるのだとしたら、全書籍の売上は80億ドル(6,400億~8,000億円)程度

――ということなのだと思いますが、全書籍の売上が小さすぎる気がしています。前に確認した時は2兆~3兆円程度の市場規模とのことでしたし。

 まあ、最初に色々勘違いしていたくらいなので、何か勘違いとか見落としとかしてるんだとは思いますが*2

 通販の売上かな? とか思ったりもしたのですが……。

 日本の通販による書籍の売上は残念ながら見つからず。Amazonが書籍の1割とか言われていたので、おそらく2,000億円いかないくらいじゃないかな? と思うのですけれど。仮に2,000億円だとしたら、通販の売上の2割は電子書籍ってことになりそうです*3

 日本での電子書籍に関するデータを眺めていると、

  • 通販による書籍の販売に対する比率で言えば、一般に思われているより電子書籍は売れてるんじゃないの?
    • 漫画の通販は電子版のほうが間違いなく大きいんじゃないかな。紙版の通販が多いと思えないので。
  • なんだかんだ言って漫画に対する需要が強いみたいだから、漫画向きな電子書籍端末を作るべきじゃないの?

――って気がしますね。

*1:値引きして売ってたりするので、本当に2倍でいいのか気になるところです。

*2:ただ、どこかで「アメリカの出版市場は70億ドル」というのを見た気がして、それは上記の80億ドルと似ています。なんの売上なんだろ?

*3:2,000億円に満たないのであれば、電子書籍の比率がもっと上がります。