電子ブック関連の雑感(2010年9月期)
電子ブック関連の雑感(2010年9月期)
今月は『ルポ 電子書籍大国アメリカ』をベースに米国のペーパーバック事情から日本の電子書籍を類推してみたり、あるいは米国の書籍の値段やエージェントについてちょこっと書いてみました。
同書を鵜呑みにしてもいいかはともかく、気になる指摘(というか、知らないアメリカについての事情)は他にもいくつかありました。ちなみに「Kindleでは$9.99で売られてるから素晴らしい」とか煽ってる人の記事は参考にしないほうがよさそうです*1。
あとは紙媒体を電子化するのにウェブとの親和性を気にしてもしょうがないんじゃないの?とか、スクロール表示するよりはページ送りのほうがいいんじゃないの?とか書いてます。ちなみにページ送りでアニメーションするのは大変ウザイので止めて欲しいです。あと、センターシャドーもいらない。この2点はアホかと思う*2。
シャープのガラパゴスとかXMDFとか
今月の話題と言えばシャープのガラパゴスを外すわけにはいかないと思いつつ、電子書籍端末としては全く期待していないので――だって電子ペーパーじゃないし、反射型液晶でもないから――個人的には興味ありません。
ただ、クラウドメディア事業*3としてiTunes対抗的なサービスを立ち上げる事には期待しています。ケータイ向けサービスもやるみたいですし、ゲーム機やテレビ*4向けサービスもやるといいんじゃないですかね。
あと、XMDFに対してネガキャンをしてる方々がいますが、だったらやはり独自形式を使っているKindleやiTunesBookStoreを同じくらい叩くべきじゃないですかね。
というか、どの端末も基本的には専用形式じゃん。ゲーム機と一緒でしょ。なんでことさら日本のメーカーだけを積極的に叩くのが不思議です*5。