ソク読みについての訂正と、漫画の無料公開の話
ソク読みについての訂正と、漫画の無料公開の話
先日電子書籍・出版業界についての私的なメモ帳に対して
b:id:asakura-t あとで コメントできないようなのでここで。配信ではないけどオンデマンド出版で旧作を展開している「コミックパーク」http://www.comicpark.net/ がある。また、小学館は「ソク読み」http://sokuyomi.shogakukan.co.jp/ で課金してる。 2010/01/30http://b.hatena.ne.jp/asakura-t/20100130#bookmark-18946182
――ってコメントしましたが、1/27からソク読みに講談社と秋田書店が参加するようになってました。ちょっとびっくり。
集英社や白泉社ではなく講談社や秋田書店が先に参加してるのは「一ツ橋系だけじゃないよ」という(業界内に対する)アピールなんでしょうかね。これでスクエニと角川系が参入すれば(集英社や白泉社はいつでも参入できる状態だと予想されるので)、漫画出版の大部分がカバーされそうではありますが、はてさて。ちょっと気になる展開ではあります。
それにしても大手出版社はプレスリリース出さんよねぇ。これはちょっとしたニュースで、IT系メディアに取り上げられてもよさそうな気もするのだけれど。
気になったのは値段設定で、小学館の作品はだいたい290円なんだけど、講談社は300円、秋田書店は420円になってるんですよ。これはどういう戦略の違いなのか気になるところです。
ちなみに新書判もB6判も同じ値段なので、元がB6判のコミックスなら200円以上安い(小学館と講談社の場合)。180日限定なのを気にする人もいるだろうけれど、読んですぐに新古書店に売るのであればこれでもいいかな? と思えるかもしれません。
個人的には読み捨てなら200円くらいがいいと思うのですが、ネットの決済手数料の高さを知っていると290円ってのはギリギリの値段なのかもなぁと思っているところです。
(なので、まとめ買いしたら割引してくれればいいのにとは思う)
あと、ウェブサイトらしく希望書籍を募集とかして欲しいところ。ちょっと読みたい作品があるんだけど、登録されてないので。
さて。
先日『デジタルコンテンツをめぐる現状報告』を読むために理想書店のアカウントを作ったのでメルマガを貰う事にしたのだけれど、そしたら「電撃大王GENESIS」が無料公開が始まったっていうメールが来たんですな。やっぱりマイナー誌は無料で公開する流れなのかなぁとか思いつつ、あんまり話題になってないっぽいので大丈夫かなー、とも思うわけですよ。
ちなみに一時期プレスリリースを連発して話題になってた「モーニング・ツー」もこちら(ボイジャー)での公開だったりしますが……どれくらい読者がいるのか気になるところ。
僕は少年サンデー編集部でやってるクラブサンデーを公開時からずっと読んでるのですが、こちらは毎週火曜・金曜に数本の連載と読切を公開する形になってます。
「少年サンデー超増刊号」の掲載作品も全て無料で公開されているのですが、前出の「電撃大王GENESIS」や「モーニング・ツー」と違って一気に公開せず、毎回数作品のみの公開になっています。
1年近く読んでて思ったのですが、
- 一度に公開される作品が5作品程度なので、全部読んでみようと思える
- 週2回公開というペースは多すぎず少なすぎずで、案外いい
――というあたりが他の類似サイトよりもいい。
他にも漫画を無料で公開しているサイトがいくつかあるはずですが、月に数回の更新だと見にいくのを忘れちゃうんですよね。。。
(なので、上記のようなサイトがあるなら教えて欲しいところ。今は見なくなったサイトも、ひょっとしたら公開方法を変えてるかもしれないし)