佐藤秀峰のネット配信が評価されていないのは、そのへんの同人作家より出版について知らないからじゃないのかな?

佐藤秀峰のネット配信が評価されていないのは、そのへんの同人作家より出版について知らないからじゃないのかな?

注:

 一色登希彦の記事佐藤秀峰の日記を全部読んでから書こうと思いましたが、読みづらくて途中までしか読んでません。

 佐藤秀峰の志はともかく、でも実際には同人と変わらないよね?ってトコが評価されない理由なんだと思いますよ。

 だってさ、同人誌を作れば印刷代とか流通経費とか、出版社と同じリスクを自分で負担してるわけで。漫画を作るのにトータルでどのくらいのお金がかかるのか、ある程度は想像できるわけですよ。

 漫画しか描いてない漫画家さんはその辺のコストやリスクに無頓着でしょ?

(原稿さえ上げればお金になると勘違いしてるというか)

 だからこそ

佐藤さんも書かれているように、少なくない金額の費用がかかるからです。

自分が、ウェブ担当者さんに出してもらった見積もりも、やはり佐藤さんのおっしゃる開発費と大筋で同じような額でした。

「いい会社の会社員の年収くらい」あるいは「家が買えるかも知れないくらい」と言っても言い過ぎではないくらいの金額です。404 Error - FC2ブログ

――こんなことに驚くわけで。

 ちょっと考えればこれくらいのお金がかかって、さらにランニングがかかることくらい分かるはずなのにね。

 そもそも誰でも漫画のダウンロード販売ができるインフラは既に存在しているわけですよ。しかも1つや2つでなく。

 そこにいまさら参入する話をされても「今さら?」「それで?」としか思えないわけです。

 ネット配信したいならDLsite.comなりとらのあななりメロンブックスなりで配信すりゃいいじゃん。その手数料が「いい会社の会社員の年収くらい」あるいは「家が買えるかも知れないくらい」を超えるなら自分で配信したほうがオトクかもしれないけどさ*1

 これがもし同人やネットにある程度詳しい漫画家が「やるぞ!」とか言ったのなら、ひょっとしたら何かいいアイデアが見つかったのかと期待するわけですけどね。

 例えば赤松健が「自前でネット配信やるよ!」とか言うのであれば、何かプラスアルファがあるだろうと少しは期待するのですが、まあそんな無駄なことやらんよね。流通についてはプロに任せて、自分は作品を作ってたほうがいいもの。

*1:それだけ売れるなら配信の手数料率も交渉できる気がするけど。