「インターネットの革命と反革命 ipad/電子出版/フリーの終焉」というイベントに行ってきたよ。
「インターネットの革命と反革命 ipad/電子出版/フリーの終焉」というイベントに行ってきたよ。
境真良さんが出られるイベントがあると聞いて、『Kindleショック』についてちょっと言いたいこともあったし、珍しく行けそうな場所・タイミングだったので、行ってきたわけですよ*1。
僕としては『Kindleショック』に書かれている内容を掘り下げるのがメインだと思っていたのですが、どちらかというと境さんの関わっているコンテンツ関連全般についてみたいな感じだったのがちょっと残念。
(おそらく司会の昼間たかしさんの興味の方向性によるものだと思うけれど)
いちおう予定通り「iモードについてどう思ってるか」を聞けたのでよかったですけどね*2。お話を聞く限りではやっぱりiTunesはiモードの再定義なのだなぁとつくづく思いました。
個別の話で気になる話はいくつかありましたが*3、一番気になったのは「コルシカの社長は他人に頭を下げたくなかったみたい」という話。聞いた瞬間に「あー、そりゃダメだろ」と思ったのですが、でもネット系企業(やネット世間)の一部はそんな感じの傲慢さがありますよね。
他者が作ったコンテンツがないと成り立たないにも関わらず、「コンテンツを提供するのが当たり前だ」みたいなことを平気で言いますし。しかも場合によってはタダ同然で出せ、なんて言ったりもするんですよね。かといって自分たちでコンテンツを作ったりはしないわけです。大変だから。
そういうコンテンツがないと成立しない商売をするってことは当然相手(コンテンツホルダー)のほうが立場が上なんだけど、それに対して傲慢な態度をとればそりゃ提供してくれなくなるよな、と思うわけです。
実際、ちゃんとコンテンツホルダーにメリットのある提案をしてるとこは問題なく商売をしているわけですしね。
(電子出版の話で言えばケータイ向けはずっとビジネスとして回してたわけで、版元が単純に拒否してたわけじゃないのは明らかですし)
それにしても、他人に頭を下げるのが嫌なら他人の褌を借りずにできる商売をすべきでしょうし、あるいは自分で褌を用意すればいいのに、それをせずに「お前の褌をよこせ」っていうのが多いのは、ネットは交換原則が成り立たないからなんでしょうかね*4。だとしたらやっぱりネット上で商売をするのは大変厳しいし、そこにお金を出してくれる(投資する)人はあまりいなそうです(だって見返りがないですから)。
追記(思い出したら随時)
- 「非実在青少年については、架空の人物の人権が実在人の人権に優先することになって、筋が悪すぎる」みたいな話をしていた気がする。
- 「音楽とそれ以外(映像や出版物など)を一緒にするのはよくないと思う」的なことも言ってた気がする。
- これは以前から僕も思ってたけれど、たぶん僕とは理由が違ってる。
- 「紙の出版物はなくならないよ。割合がどれくらいになるかは分かんないけど」とも言ってたっけな。
- ちなみに僕は相当残ると思ってる。(前にも書いたけど)電子媒体のほうが紙に劣っている点が相当にあるから。