電子ブック関連の雑感(2010年6月期)
電子ブック関連の雑感(2010年6月期)
電子ブックの販売がいろいろ始まりましたが、新刊の相場としてはだいたい1,000円くらい(同時に販売する紙媒体が1,500円~2,000円くらい)のようです。これでも新書や文庫よりは高いのですが「安い」と思ってくれる人はいるみたいなので、いいんじゃないでしょうか。
元々安価な文庫や漫画の単行本についてはあれ以上ページ単価を下げにくいので「安い」と思ってもらうには難しいと思いますけれど。とはいえ、漫画については単行本と違うページ数に再編集して――例えば300円で収録は120ページ程度とか、1,000円で収録は500ページ程度みたいにすればいいと思うのですけれどね。というか、前にも書いたけどコンビニ本を電子ブックでリリースしたほうがいいと思うよ。
出版物の出力データの扱いについても一部で話題になっていましたが、少なくとも漫画については出版社が製版データを持っているはずです。それから、
- 製版
- 印刷
- 製本
――は別行程で全て印刷所でやってるわけではないですから、全てを印刷所が握っているわけではないです(そう勘違いしてそうな人が多そうだったのでちょっと気になった)。
これらの情報はちゃんと奥付に書かれてるので、出版に関わってない人でも分かるはずなんですけどね。とある漫画の単行本の奥付に「※この本は製版フィルムを使用しないCTP方式で印刷しました」と書かれていて、「最近はCTP方式というのがある」ってことを知りましたし。
そういうこともあって「みんなもっと奥付をチェックしようよ!」とか思いました*1。
*1:ちなみに僕は何故か子供の頃から奥付をチェックするのが当たり前になってましたので、ある時チェックしてる人が少ないのを知ってビックリしたものです。