電子ブック雑感
電子ブック雑感
ようやくメジャー媒体で電子ブックに対する冷静な記事が掲載されました。これ以降もどこかを叩くような記事を書く人は、単に取材・調査不足の人か、叩くことで一山あてようとしてる山師ってことでいいですよね?*1
この記事が出てよかったと思う反面、本田雅一さんは相変わらずうかつに
Kindleのハードウェアそのものは、日本語フォントを用意してメニューや辞書などを整備すれば、日本語化が難しいわけではない。【本田雅一の週刊モバイル通信】電子出版元年を考える上で必要なこと - PC Watch
――なんてことを書いてしまうのが困ったところ。素人じゃあるまいし「日本語の文字が表示できる」ことと「日本語の文章を正しく表示(レンダリング)できる」ことは全く違うことを認識していてもよさそうなものなのですが。
いや「Amazonが元VACSの開発者を雇った」みたいな、日本語まわりの処理に詳しい技術者を雇ったという情報を手に入れてるならいいんですけどね。
さて、山師の一人である池田信夫さんが日本には既に電子出版があるということをようやく認識したようです*2。その山師の人も
アマゾンのサイトで2000円の紙の本の隣に1000円で置いてあると、読者は「紙の半値」だと思って買う。no title
――と書いてますから、「電子ブックは紙媒体がないと成立しない」と思ってるんですね*3。
ちなみに電子ブックの価格を決めるのは難しいのですが、どうやって値段を決めて収益を上げるのかは気になるところであります。
もしかすると既存の紙媒体から「電子ブック化の権利」を得て販売するという、昔の文庫本のようなビジネスモデルなのかもしれませんけれど。だとすると既存の電子ブック販売会社と違う点はほとんどないような気がするのですよね。