ロングテイルについてのまとめ。

ロングテイルについてのまとめ。

 もはやロングテイルなんて言葉も見かけなくなりましたが、今年の前半に色々書いたので、いちおうまとめておこうかと。

 そのうち計算しようと書いたのに結局計算しなかったのは、ロングテイルについての考え方が間違ってるんじゃないかな、と感じたからだったりします。

 ロングテイルっていうと、だいたいこんな感じの図で説明されていて、

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計算もそれにあわせてやってたんですが、実際のロングテイルはこんな感じ

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なんじゃないかと。

 要するに「ヘッドが切り捨てている右側」じゃなくて「ヘッドが切り捨ててる下側」が「テイル」の部分でしょ、と。なぜかというと、ヘッドの下の横線の位置がいままでに必要だった経費(コスト)を示すから。ロングテイルの時代になって経費(コスト)が極限まで下がったから緑の部分が採算がとれるようになった、ということでしょう。

 んでもって、前に計算した時に出てきたn=1.608の所で上と下に切り分けると、ヘッド側:0.4776、テイル側:0.5224になる、と。まあ実際には経費(コスト)が0にはならないのでテイル側のほうが大きくなるとは限らないけど、ヘッド側並の面積はとれそうですなぁ、というのがロングテイル論だったのでしょう。

 こんなコトはどーせ誰かが指摘してるでしょう、と思っていたんですが、なんか見かけなかったんですよね。まあ今年の後半はロングテイルのブームが終わってたからかもしれないけど。

 僕が放置していたのは単に図を描くのが面倒くさかったからですが。図を描くのに便利なツールはないですかね?