2005-03-11
2対8の法則を数式で表すと、
となる。あとはを適当に決めればこのnを求めることができるし、ロングテイルのしっぽがを超えるかどうかが分かる、と思う。
じゃあとして適当なのはなんなのよ? というのはおそらく専門家の人が示すんでしょうけど。よくみかけるグラフをみる限りでは、
1.
2.
3.
あたりが候補になるんじゃないの? と思うので、ここから予測することくらいはできるんじゃないのかな、と。
(続く)
余談というか補足というか
僕の考え方は、「いままでに発見されている基本法則は、原則として変わらない」というものです。たとえ相対性理論が発見されたとしてもニュートン力学は変わらない、とかそういう感じで。今までに発見されていた法則が新しい法則の特殊解である可能性は高いかもしれませんけどね。
まあそんな感じなので、ロングテイル論がパレートの法則(あるいはベキ法則)を維持したうえでのお話であれば「なるほどね」と素直に思えたのですが、その法則が成り立たないとか言われるととりあえず眉に唾をつけて話を聞くのが正道だろう、と。
なので、既存の法則を特に否定しない「しっぽをかき集めればそこそこの価値がある」ってのは気になりません。
あるいは「集め方を変更することで今までの見方だと価値が違って見えるよ。ただし変更に伴って見方を変えればやっぱり今までの法則が成り立つよ」っていう話であればいいんですけどね。前に「売れた結果をソートし直したらやっぱりパレートの法則に従うんじゃないの?」と言ったのは、そういう視点からです。
もちろん、パレートの法則はただの特殊解に過ぎなくて、より一般的な法則で書き換えられるってのもアリです。ただ、パレートの法則の一般解はベキ法則っぽいので、それだとますますロングテイル論の半分はうさんくささが増すわけですけど。
それはそれとして。
梅田さんから論文を示していただいて嬉しい反面、「英語はやだなぁ」という理由で某大学に行った人間にはちょっとつらい。少なくとも高等学校程度の数学*1について考えるよりあの英文を読むほうが難しいです(苦笑)。