blog考

blog考

 blogがアメリカで流行った理由は、分かる気がする。自力でサイトを作る技量がなくても、個人サイトの持つべき必須項目をすべて備え、簡単に自己顕示欲を満たすことができるツールだったからだ。

 さらに相互引用とも言うべきトラックバックというシステムは、自分のblogへのルートを開拓してくれる。面白そうなことを書いていればそれが引用され、blogの世界で広まっていく。すなわち彼らの好きな主張と開拓が、ラクラクオートマチックセットになっているのである。

 だがそんなblogも、システムが日本に逆輸入されると、次第に従来のWebサイトの常識とは相容れないスタイルで定着することになる。つまり日本におけるblogとは、必ずしもみんなに見られたい、注目されたいという質のものではないのだ。ビジネスとして走り出したソニーの「イメージステーション」、だが……

 小寺信良さんによるblog考。

 どこかの調査でも日々の記録としてblogを使っている、という人が多かったような記憶があります。