世の中もっと非同期になればいいのに

世の中もっと非同期になればいいのに

 濱野さんの使っている「同期性」という言葉は、どちらかといえば「同時期性」と言うべきものであって、「同期」ではないように思います(少なくとも濱野さんの「同期的」の定義と、他で述べている「同期的」は定義が違っているように思います)。

 もし「同期性」ではなく「同時期性」が大事だというのであれば僕もそう思いますし、特に反論はありません。

 ところで、僕が「同期/非同期」に拘っていたのは、単に「非同期で済むことに同期を強要されるのがイヤ」だし、「非同期化すればもっと効率が上がって世の中もっとよくなるのにね」というポリシーゆえです。

 これは僕が1990年代からパソコン通信をやってたり、あるいはメイルゲームをやってたりして非同期な生活に慣れていて、同期的である必要はないのを実感しているためです。

 非同期的な感覚というのはあまり一般的でないらしく――身の回りで起こる事象は(ネット以外は)同期的ですから――「非同期がいいよ!」と言っても理解してもらえないんですよね。

 でもネットの普及でようやく「非同期のよさ」が広がりかけていて喜んでいたわけですよ。そこに「同期が重要」みたいな主張をされると僕にとっては都合が悪いのです(笑)。

 そこで「本当に同期が重要なの? 重要なのは別の事じゃないの?」と疑問を呈したわけなのです。