はてなという会社が僕にとって魅力的に見えるのは、

はてなという会社が僕にとって魅力的に見えるのは、

チームでないとできないテーマの、そこそこいい線いっている研究をやっていて、まとまりのある理系大学院の研究室に似ている。はてなという会社全体の印象について

――だからかもしれない。

 あるいは研究室じゃなくて、「ちゃんと作品を作って発表してそれなりに評価を得ている文化系サークル」かもね。会社の中見たことないから知らないけど。

 個人的には株式公開なんか考えずに、現状の延長で会社を大きくして欲しい、と思う。

 IT企業というとどうしても「株式公開で一攫千金」的な方向になりそうだけれど、「ジャパネットたかた」のような方向を目指すのもアリなんじゃないだろうか。

 なんとなくだけど、はてなの目指す方向は

――個人としての、高田さんの目標は何なのですか?

 高田は、笑いながらこう答えた。

 「僕も含めて、周りの皆がハッピーになる。それでいいんじゃない?」

 そこには会社という組織を徹底的に共同体としてとらえ、家族として共に歩んでいこうという頑強な意志があるように思えた。

 それは、90年代以降の苛烈なグローバリゼーションに洗われる以前、古き良き時代に日本企業が目指した理想形でもあったのではないか。“売る”という職人芸を社員と顧客に捧げる ジャパネットたかた社長 高田明~その3

――に近いのではないかと感じているので。

 それでもそれなりに大きな企業にはなれるのだし。できればこういう方向でいって欲しいな、と。

 まあ、無関係なひとの勝手な希望ではありますが。

追記

 あ、ひょっとして梅田さんに誤解させてしまったのかな。書き方が悪くてすみません。

 はてなが早期にexitするのではないかと心配しているのではなくて、「永久にexitしないといいんじゃないの?」という話です。

 ……これはこれで梅田さんが来たから株式公開すると考えたように読めちゃうか。うーん。別に梅田さんが来なくてもそういう方向性はありえただろうし、そういう意味では梅田さんが参画したから何かが変わると思っているわけじゃないんだけれど。

さらに追記

 あ、ここにも自意識過剰なお仲間が(笑)。

 僕もmiamotoさんと似たような感想を持っていて、梅田さんの参画によってもうちょっと会社化されればいいんじゃないのかな、と思う。

 以前いた会社がまさにサークルの延長で運営されていて破綻していく様を見ていたから、どうしてもそれを思い出してしまうんですよ。

ついでに、はてなの拡大化について

 拡大化するときには大きな変革が必要で、例えばコミックマーケット岩田次夫氏が行なったような役割を梅田さんが担うのかもしれません。歴史に倣うなら梅田さんは一部の人から猛反発されそうではありますが、それでもそれをやるだけの価値はあるんじゃないかと思います。