マスとニッチとコストのお話。

マスとニッチとコストのお話。

 デジモノさんの記事がおかしいと思ったので、ちょっとコメントしておく。

 前提として

しかしもし、

 ノードは増えず、コネクションだけが増え続けるネットワーク

を想定したらどうなるでしょう?

とある。「ノードの総数が変わらない」という前提は別にいいんだけれど、それぞれのノードにはライフサイクルがあって、消滅したり増えたりといったことが起こるという視点が抜けているのは問題があるんじゃないの? と思う。

 あと、サイト(供給側)と利用者(需要側)の視点がまざっているのも微妙。

 そもそも接続コストはマスのほうが小さくニッチのほうが大きいんですよ*1。それを無視するのはいかがなものかと。

 利用者がコネクションに対して支払えるコストは一定だから、あるニッチに対して大きなコストを支払ったら、残りの部分はコストの低いマスに依存するようになるでしょう。なので、ニッチに対するコネクションが増えると、それに応じてマスに対するコネクションも飛躍的に増えるんじゃないの? というのが僕の感想。*2

*1:これはニッチとマスのライフサイクルの長さからも言えるし、それ以外の点でもニッチのほうがコストが高くてマスのほうがコストが低い。

*2:そういや、それを実証するようなデータが日経ビズテックにも載って気がする。