「ゼロ円ファン」に関するいくつかの切り口

「ゼロ円ファン」に関するいくつかの切り口

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20130526/zeroyenfan

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kanose/20130526/zeroyenfan

 「ゼロ円ファン」のネタを見た*1時に思ったのは

  • ネット以前でもラジオやテレビの視聴という形で「ゼロ円ファン」がいた
  • ネット以前はファンレターを出すのにコスト(手間・金)がかかった
    • なので、「熱心なファン」以外がファンレターを出す可能性は小さかった

――だったわけですが(こればブコメにも書いた)、まだまだいろんな切り口があるよなぁと思ったのでメモ。

スポンサーから収益があるケース

  • ラジオやテレビの場合は「ファン以外から収益がある」ので「ゼロ円ファン」でも気にならない
    • 元記事は「収益のないブログ」だったために「ゼロ円ファン」が気になった可能性
  • 知名度が一定以上の閾値を超えると、知名度が収益(原稿や講演・テレビ出演の依頼等)になるので、知名度を増加させる「ゼロ円ファン」は気にならない(場合によっては望ましい)
    • もともとの知名度閾値を超えてないと、多少「ゼロ円ファン」が増えても収益には結びつかない
  • あ、これらは「スポンサーから収益があるケース」でまとめられるかも
  • 芸能人やスポーツ選手などはこれに該当するのでは?
  • アニメ関係者も基本的にはこの立場かな(パッケージが売れてその分収益が伸びる立場の人は少ないはず)

金銭以外のコストも「ゼロ円ファン」は払っていない可能性

  • ラジオやテレビは確かに「ゼロ円(無料)」で視聴できるかもしれないけど、なんだかんだでコストがかかる
  • 好きな時に視聴したい、あるいは繰り返し視聴したい場合は「録音・録画」が必要
    • そういった「手間暇」というコストを払った経験があると、「金銭」というコストを払うようになるのではないか(コスト交換則、みたいな)
  • 自分の居住地では視聴できない可能性もある
  • コストを払うと「ファンとしての忠誠度」が上がる(なんか用語があった気がする)
  • ネットの「ゼロ円ファン」は「金銭がゼロ円」だけでなく、それ以外のコストも払っていないのがポイントなのかもしれない

本業(作品)のファンか、中の人(のキャラ)のファンか(2013-05-28追記)

  • 通常は本業(作品)のファンになってから中の人のファンになる
    • 本業(作品)のファンでも、中の人には興味がないことが多い
  • 近年(ネット以降)は本業(作品)を知らなくても中の人を知ってファンになるケースが出てきた
    • 中の人はファンだけど、本業には興味がない
  • 芸能人であれば中の人(のキャラ)のファンが増えることには価値がある
    • 芸能人だと中の人のファンが作品を見るケースが多いわけだし
  • 中の人のファンではなくて、中の人の趣味のファン――というケースもあるかも
    • その場合は趣味が副業になる可能性があったりする?
  • そもそも本業にファンがつかない仕事なら、気にならないかもね

その他

  • 僕はお金を払った事のない人のサインをもらうのに躊躇するけど、気にしない人もいる
  • インタビュー記事はその人の収益にはあまり結びつかないけど、ファンは追いかけるよね
  • 「ゼロ円ファン」は本当に「熱烈なファン」なのか(2013-05-29追記)

*1:上記記事の前にkanoseさんがtwitterで書いていた。