2012-12-30

 以前に「ものの値段が安すぎる」というような記事を書いて、思いもかけぬ数のはてブをいただいた(社交辞令)(ほんとは「投稿する」ってボタン押して時点から行けるんじゃねえかなと思ってにやにやしてた)(昨日歯を磨かないで寝たので、いま口がくさい)のだが、期待していたような経済について詳しい人からの「おまえはばかだなあ」みたいな反応はあまりいただけなかった。お探しのページは見つかりませんでした。 - はてなブログ

――とかあったので、経済に詳しくない人が居酒屋でテキトーな事を言ってる感じて適当に書いてみた。

 ところではてブロへのトラックバックってどうすればいいんだっけ? ダイアリーならほっといてもトラバしてくれた気がするんだけど。b:id:lkhjkljkljdkljl とかでidコールしたほうがいいのかな。

インフレのほうがいい理由

 インフレのほうがいいっていうのは、未来にお金の価値が下がるからです。

 例えばいつかは買わなくちゃいけないモノがあるとしましょう。

 インフレで1年後に11万円になるけど今は10万円で買えるなら、今買ったほうがお得じゃね? という話になります。

 持ち合わせがなくて10万円借りたとして、年間の利子率が10%なら1年後に11万円返すことになるけど、1年間買ったモノを使えるからそのぶん得してるわけで、お金を借りてでも買ったほうがいい気もします。

 これがデフレで1年後に9万5千円になる場合、1年間使った価値が5千円に値するのかを考える事になります。しかも借金して買う場合は利子率が1%だと10万1千円返さなくちゃいけなくなるため、価値基準は6千円になります。

 まあインフレの場合でも利子率が15%なら5千円の価値があるか考える事になるわけなんですけどね。逆に利子率が9%なら1千円お得なので借金して買ったほうがいい、ということになる――こんな風にインフレだと利子率を通じて「お金の使いやすさ」をコントロールできるのもメリットです。デフレの時はこれができないんですね。

(そしてこれが一般的な中央銀行のお仕事、のはず。インフレでないと中央銀行は仕事ができないのだから、日銀はデフレ脱却を唱えないのはおかしい気がする。まあ、「インフレターゲット量的緩和でインフレになるか分からない」という立場はアリだと思うけど)

 インフレ/デフレで状況が大きく変わるのは基本的に金額の大きなモノ(=借金する可能性が高い)なので、一般的な感覚(小売価格とかね)とはおそらく違います。

 一般人が大きな金額を動かす(=借金して買う可能性が高い)のはおそらく住居や車の購入なので、そのあたりで考えるのが適切でしょう。

(昔は割といろんなモノをローンで買ってたりしたけど、今は少数派になってる気がするし。デフレだと現金が強いし、お金を借りる意味がないからね)

どうしてデフレになったのか

 諸説あるみたいですが、正確なことは分からないみたいです。

 個人的には「高額な(値切りにくい)モノの需要不足」なんじゃないのかなあ、と考えています。

(高額なモノって何よ? という話にはなりますが。たぶん土地とか企業の設備投資とか。人件費も高額なはずですが、値切られまくりな状況みたいですし)

デフレ対策にはどうしたらいいのか

 諸説あるみたいですが、決定的なものはないみたいです。

 金額の大きなものを購入しやすくするのがいいんじゃないかと思っているのですが。その意味ではいつぞやの住宅ローン減税やエコカー減税にどれくらい効果があったのか・なかったのかが気になっています。

 住居・車の影響が大きいというのが正しいなら、都市部より地方に優先してお金を回したほうがいいのかもしれません。

 あとは(批判は大きいだろうけど)政府の公共(設備・インフラ)投資じゃないですかね。今はちょうどメンテが大事だって流れになってるので、大規模で長期間のメンテを進めていくのがいいかもしれません。

 それこそ今後のメンテしやすさを考えて高コストなあれこれをやるのもいいんじゃないのかな。

 日銀に関しては公定歩合を上げない(コアコアCPIのデフレーターが3%を越えるまでは我慢する)くらいでいいんじゃないのかな。以前は我慢が足りなかったみたいですし。

(需要不足だと量的緩和は効果がない的な話があったような気がしたので)



 ……あれ、「ものの値段が安すぎる!」で欲しかったツッコミはこういう話じゃない?