梅田望夫の推薦図書を読む暇があったら『アーキテクチャの生態系』を読むべきだ。
梅田望夫の推薦図書を読む暇があったら『アーキテクチャの生態系』を読むべきだ。
まだ読み始めたばかりだけど、d:id:umedamochioさんのことを的確に表現している部分があったのでご紹介:
あくまで梅田氏にとって、ウェブは「個人をエンパワーメントする」ものでなければならないのであって、2ちゃんねるのように、巨大な内輪集団のなかに自己を埋没させるようなソーシャルウェアは、その限りではないのです。濱野智史 『アーキテクチャの生態系』 NTT出版、2008年 pp.104-105
これを読んで梅田さんの言説に対する違和感の正体がはっきりと分かった気がしましたね*1。
その梅田さんがなぜ「巨大な内輪集団」を目指しているはてなの取締役をすることに決めたのか――ただの読み違いだったのか、それともはてなの特性を未だに理解していないのか、あるいはそれ以外の何かがあるのか――ってことにはちょっと興味があるけれど。
あと、梅田さんは「Between Silicon Valley and Japan」の人であって「Between U.S. and Japan」の人ではないし、それ以外の地域についても関心は低い(ように見える)ことはもっと知られてもいいんじゃないのかな。そういう人であることを知っていれば「これからは英語の世紀!」とか言ってるのを聞いても「はいはい、そうですね」的な感想で終わりだと思うのだけれど。
――という前振りは置いといて、『アーキテクチャの生態系』は大変よい本です。まだ全部読んでないけど。
おそらくは2000年以降のネットにまつわる状況をかなり的確に説明してるし、今後のネット論の叩き台(リファレンス)として有効な本であるような気がします。まだ全部読んでないけど。
*1:前後にもっと詳しい説明があるので、気になった人は是非読むべき。……2008/11/11の時点でAmazonで在庫切れっぽいけど。僕も探すのにちょっと苦労した。増刷まだですか?>d:id:shamanoさん