同期型(リアルタイム)に未来はあるのかな?
同期型(リアルタイム)に未来はあるのかな?
リアルタイムであることに魔力があることは知っているけど、でもそこに未来はないような気がしてます。
たとえば、私は、人力検索とかソーシャル・サーチの未来はリアルタイム性にかかっていると思っています。
例を挙げると、「今日デートなんだけど誰かサンフランシスコのうまい寿司屋でオススメない?」なんていう疑問を持ったユーザがLingrにやってきて、「san francisco」と「meal」で検索してチャットルームを見つけて、そこにいる人と会話を交わして答えを得る、というような使い方ができるようになればいいなぁと。それこそ「めしどこかたのむ」ですけど。そして、遠い未来にはその満足に対して何らかの見返りが回せるような仕組みができれば、これは面白いことになるぞ、と思うわけです。Lingr(リンガー)をリリースしました
ここでいう「リアルタイム」というのはおそらく「同期型」であることをさすと思うんだけど*1、同期型は「常に誰かがそこにいる」必要がある。しかも、おそらく1人2人ではなく、もっと沢山の人が。
僕はそういう「同期型」のシステムには否定的に考えていて*2、未来は「非同期型」のシステムにあると思ってます。
同期型のイヤな部分は、その時間を確実に拘束される点。ようやくテレビの視聴でタイムシフトが当たり前になってきたのに、いまさら時間に拘束されるのなんておかしいんじゃないか。少なくとも僕は「未来」というよりは「過去」に戻った気分になる。
とはいえ、リアルタイムで同期していることで「盛り上がる」のは間違いなくて、だからこそ2chの(あるいはそこから派生した)実況掲示板やMMORPGが一部で熱狂的に支持されているのはよく分かる。だから盛り上がる必要のあるマツリの時なんかには同期型のシステムが必要だと思います。
逆に普段は(時間拘束されないために)非同期型のシステムであるべきだと思うのです。
江島さんがマツリを志向しているのなら同期型で間違いないと思うのだけれど、そうでないのなら同期型を選択したのは間違いなんじゃないのかな。
(食事の例は「普段」だし、パフォーマンスの公開の例は「マツリ」なので、どちらを志向しているのかちょっと分かりませんけれど)
個人的には同期しているように見える非同期型システムがいいんじゃないの? っていうのを考えたことがあります。
簡単に書くと、ユーザーとユーザーが直接やりとりをするんじゃなくて、代理人が仲介してくれる――代理人が回答できる範囲ならリアルタイムで回答されるし、回答できないならあとで連絡してくれるとか、まあそんな感じ。
それが便利かと考えると今のところはそんな気はしませんが、普段の入力などから自動的にパターンを学習するシステムとかできると面白いかな~とか考えたりもします。