マクロ経済学はそんなに理解しにくいのか?

マクロ経済学はそんなに理解しにくいのか?

 ――とか、掲示板の書き込みとかを見ていて思った。僕はマクロ経済学の話を聞いて「なるほどねー」と思ったんだけれど、そう思う人は案外少ないらしい*1

 確かにミクロ経済あるいは自分の実感に反していると感じる部分はあるだろうけれど、そんなことはよくある話でしょ。

 例えば「軽い物体と重い物体の落下速度は同じ」と言われても、直感的には「違う」気はするじゃない。でも実際に調べてみると、それが正しいことが分かる。あるいは「質点」や「理想気体」のように、特殊な条件で理論を構築するけれど、だからといって現実で役に立たないということはない。

 マクロ経済学が示しているのはそれと同じことでしょう。ところが科学的な考え方を身につけているはずの人ですらそれが理解できなかったりするんだよね*2。ちょっと不思議。

*1:この辺に「バカの壁」があるんだな、とは思った。

*2:そもそも、オーダーが変われば現象が変わるものだから、マクロ経済学の示す結果とミクロ経済学の示す結果が矛盾していても問題ない、と考えるのが普通だと思っていたんだけれど。なんで対立するかね。